ネットワークをシンプルに考える。

宇宙、芸術、情報技術、哲学など。

シンプルに考えよう、ユニファイドファブリック。

1.ユニファイドファブリック

 DCにおける従来のネットワーク構成は、LANとSANをそれぞれ物理的にも別個のものとしてサーバーに接続する形態が主であった。

 しかし近年の仮想化技術の発展によって、これら二つの異なるネットワークを統合する技術が確立されてきた。これを「ユニファイドファブリック(Unified Fabric)」と言う。

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2.ユニファイドファブリック、二つの規格

 ユニファイドファブリックは異なるデータを同じインフラに乗せるという性質上、どこかのレイヤーで必ずカプセリングを必要とする。このカプセリングをどのように行うかで大きく二つの規格が成立している。

 一つ目は、データリンク層(L2)でカプセリングを行うFCoE(Fiber Channel over Ethernetである。これはイーサネットを拡張したネットワークであって、TCP/IPヘッダが不要であることなどが強みとなる。高速かつ高品質の通信ができるはイーサネットの強みを生かした構造となっているからだ。問題は、FCフレームをどのようにしてイーサネットで運ぶのかという点だが、それについてもよく考えられた規格だ。

 二つ目は、ネットワーク・トランスポート層(L3-L4)のTCP/IPを利用したiSCSIである。FC-SAN、ならびにLANはいずれもL2の通信であって、その上位であるTCP/IPを利用することによって、従来の構成を生かして組み上げることを目的としている。

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